[1M15-19] 遠隔技術2

[1M15] 研究拠点機能向上のための遠隔技術開発

(6)細径・自己出力型臨界監視センサーの開発

＊宇佐美 博士¹、大岡 誠¹、鬼澤 達也²、三浦 邦明²、河村 弘¹ (1.原子力機構、2.助川電気工業株式会社)

キーワード：自己出力型検出器、臨界、照射

現在、東京電力(株)福島第一原子力発電所(以下、1Fと略)の廃止作業を進めるに当たり、遠隔操作機器の使用が考えられており、様々な機関で1F廃炉を目的とした遠隔操作機器のR&Dが行われている。遠隔操作機器の炉内投入を考えた際に、雰囲気のγ線量の計測は不可欠であり、核燃料デブリの取出し・処理過程においては、臨界事故の可能性も考慮する必要がある。
このような状況を踏まえ、本研究グループでは、1F廃止措置に向けた技術開発として、γ線・中性子の計測が可能な自己出力型臨界監視センサーを開発し、その性能試験を実施した。本センサーは、①単一でγ線と中性子線の計測が可能、②自己出力型であるためセンサー本体の電源が不要、③非常にコンパクト（センサー部分; L165mm,φ4mm）といった優位性を備えており、1F廃止措置を加速する技術開発という観点において、非常に有効な検出器であると言える。