2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-2. 遠隔操作,ロボット,画像工学

[1M15-19] 遠隔技術2

2016年3月26日(土) 16:55 〜 18:15 M会場 (講義棟C棟 C106)

座長:大賀 幸治(日立GE)

17:10 〜 17:25

[1M16] 研究拠点機能向上のための遠隔技術開発

(7)放射線環境における超小型ポータブルコンプトンカメラの要素技術開発

*佐藤 優樹1、岸本 彩2、冠城 雅晃1、片岡 淳2、鳥居 建男1 (1.原子力機構、2.早稲田大学)

キーワード:コンプトンカメラ、放射線可視化技術

東京電力(株)福島第一原子力発電所の廃止措置で生じる放射性廃棄物を取り扱う施設において、ガンマ線イメージャの開発は廃棄物に付着した放射性物質の分布を可視化するうえで重要な課題となっている。日本原子力研究開発機構は早稲田大学と共同で、従来のガンマ線イメージャと比較して小型・軽量であり、放射線作業環境において作業員がメガネ感覚で装着可能、もしくは遠隔機器に搭載可能といった特徴を持つポータブルコンプトンカメラの開発に着手した。これまでの実験では、シリコン半導体をベースとしたマルチピクセル光子カウンティングデバイスと、ガンマ線に対して高い検出効率を有するCe:GAGGシンチレータを組み合わせて小型コンプトンカメラを試作し、これを用いて137Cs線源の二次元イメージング画像を取得できることを示した。本講演では実験結果に加えて、小型コンプトンカメラ開発の今後の展望について紹介する。