[1M15-19] 遠隔技術2

[1M17] 研究拠点機能向上のための遠隔技術開発

(8)放射化コンクリートの特性評価に向けたレーザー診断技術開発

＊山田 知典¹、大道 博行¹、河村 弘¹、島田 義則² (1.日本原子力研究開発機構、2.レーザー技術総合研究所)

キーワード：レーザー、超音波、熱影響

日本原子力研究開発機構では、東京電力(株)福島第一原子力発電所の廃止措置の推進のため、燃料デブリの取出しや、放射性廃棄物の処理・処分等の高放射線量率下での作業を想定した遠隔技術開発を行っている。レーザー診断はこの遠隔技術の一つであり、ホットセル内で熱影響を受けた放射化試料の機械特性等の評価を目的として開発している。本技術は、レーザーを対象物に照射することによる超音波発生と、対象物を伝播し、対象物内部の情報を収集した伝播後の超音波信号をレーザーにより取得することで、遠隔、非接触で機械特性変化等の評価を可能とする。本報告では、熱影響による機械特性変化を評価するための予備試験として、レーザーとトランスデューサーを用いて診断を行った。熱処理有と無しの試験体で超音波速度を比較すると、熱処理有では、超音波速度が遅くなることから、本手法により熱影響による機械特性変化等を評価できる可能性が示唆された。