2016年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 403-1. 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[1N09-12] プラント材料・再処理施設材料腐食

2016年3月26日(土) 15:50 〜 16:55 N会場 (講義棟C棟 C202)

座長:室屋 裕佐(阪大)

15:50 〜 16:05

[1N09] 貴金属存在環境での酸化チタンによるSCC予防効果

*柴﨑 理1、岡村 雅人1、浦田 英浩1、高木 純一1 (1.株式会社 東芝)

キーワード:SCC、酸化チタン、光触媒、貴金属共存下

応力腐食割れ(SCC)は発電所の予防保全における重要な懸案事項である。SCC予防方法として貴金属注入による電位低減手法が国外を中心に実施されているが、高い電位低減効果の一方で高稼働率での水素注入が必要となる。当社は光触媒を利用した腐食電位低減方法を開発適用済みであり、水素注入なしでの炉内SCC予防が可能である。貴金属注入を経験したプラントにおいて施工された場合の効果を確認するめ、貴金属共存化での光触媒による電位低減効果確認試験を行った。貴金属、及び酸化チタン光触媒を塗布した試験片を実機炉水模擬環境下で光照射を実施し照射前後の電位変化を測定した。試験の結果、貴金属による電位低下効果の及ばないNWC環境においても、光照射による電位低下が見られ、貴金属共存による影響は見られなかった。酸化チタン光触媒は貴金属共存環境においても、十分なSCC予防効果を発揮することが確認された。