2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1. 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1O09-12] 計算手法高度化2

2016年3月26日(土) 14:45 〜 15:50 O会場 (講義棟C棟 C201)

座長:千葉 豪(北大)

15:15 〜 15:30

[1O11] 仮想散乱を用いた新たな確率論的幾何形状モデルの開発

*小出 嵩大1、遠藤 知弘1、山本 章夫1 (1.名古屋大学大学院工学研究科マテリアル理工学専攻)

キーワード:モンテカルロ法、確率論的幾何形状モデル、仮想散乱、動径分布関数

確率論的幾何形状モデル(Statistical Geometry Model: STGM)は、粒子分散体系の中性子輸送計算を簡易的に行う為に開発され、既存のモンテカルロコードの多くに実装されている。しかし、STGMには燃料球の光学距離に適用限界があり、計算される核特性の正当性を判断する際には留意が必要となる。本研究では、仮想散乱に基づいた中性子追跡法を導入し、充填率の動径分布関数を用いて衝突位置の判定を行う、新たな計算モデルを提案する。本発表では、単純立方格子体系およびランダム配置体系において、C5G7ベンチマーク問題の断面積に基づく多群モンテカルロ計算を実施し、提案手法の妥当性を検証した。