2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-1. 炉物理,核データの利用,臨界安全

[1O17-21] 不確かさ評価2

2016年3月26日(土) 16:55 〜 18:15 O会場 (講義棟C棟 C201)

座長:桐村 一生(MHI)

17:25 〜 17:40

[1O19] トリウム利用原子炉の核特性不確かさ解析

*佐野 忠史1、堀 順一1、高橋 佳之1、宇根崎 博信1 (1.京大炉)

キーワード:トリウム、核特性、不確かさ、感度係数、断面積共分散

トリウム利用原子炉に対する不確かさ評価を実施した。代表的なトリウム利用原子炉としてトリウム装荷BWR及び溶融塩炉(MSR)を取り上げ、炉心設計上の重要な核特性パラメータである臨界性(実効増倍率)、ドップラ反応度及び各種反応率比に対する感度係数及び不確かさを評価した。この結果、トリウム利用原子炉ではTh-232捕獲断面積及びU-233核分裂断面積に起因する不確かさが顕著であること、既存のウラン利用軽水炉に比べると不確かさが一桁程度大きく、炉心設計上大きな影響を与えることが明らかとなった。