2016年春の年会

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VI. 保健物理と環境科学 » -

[2A15-18] 福島事故関連:放射線(能)測定

2016年3月27日(日) 16:05 〜 17:10 A会場 (講義棟B棟 B102)

座長:廣内 淳(JAEA)

16:35 〜 16:50

[2A17] 福島第一原子力発電所に流入する地下水を対象としたトリチウム分析迅速化の検討

(1)トリチウムカラムの適用性確認

*佐々木 誉幸1、秋元 友寿1、関 晃太郎1、永野 美里1、石森 健一郎2、上野 隆2、亀尾 裕2 (1.東京パワーテクノロジー㈱、2.日本原子力研究開発機構)

キーワード:福島第一原子力発電所、トリチウム、固相抽出、地下水、放射化学分析

東京電力福島第一原子力発電所では、汚染水の漏洩検知や環境モニタリング等の目的で地下水、海水等の多数の試料を対象に、トリチウム分析を実施している。トリチウム分析は、常圧蒸留法で分離・精製し、液体シンチレーションカウンタで測定しているが、操作が煩雑で時間を要することから、手法の迅速化が求められている。迅速なトリチウム濃度確認分析として、分離・精製をトリチウムカラム(Eichrom Technologies社製)で行い、液体シンチレーションカウンタで測定する手法の検討を実施した。本検討は、福島第一原子力発電所地下水を想定した模擬試料を用いて行い、トリチウムカラムの福島第一原子力発電所への適用性の確認を行った。その結果、模擬試料に添加した想定妨害核種(Cs、Sr、Y)は十分に分離され、トリチウムは高い回収率で精製されることが確認された。