2016年春の年会

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[2B01-06] 核不拡散・核セキュリティ

2016年3月27日(日) 14:45 〜 16:20 B会場 (講義棟B棟 B101)

座長:呉田 昌俊(JAEA)

15:30 〜 15:45

[2B04] ポータブル特定核物質検知システムの開発

(1)全体計画概要

*増田 開1、三澤 毅2、高橋 佳之2、北村 康則2、荻野 裕治3、松田 淳3、藤本 真也3、梶原 泰樹1、土肥 和誠4、吉田 将也5 (1.京都大学エネルギー理工学研究所、2.京都大学原子炉実験所、3.ポニー工業、4.京都大学大学院エネルギー科学研究科、5.京都大学工学部)

キーワード:特定核物質検知、核テロ対策技術、閾エネルギー中性子解析法、ポータブル中性子源、張力準安定流体検出器、DD核融合、慣性静電閉じ込め

テロ対策現場で利用可能な特定核物質検知システムの開発を開始した。検知原理としては閾エネルギー中性子計測法を用いる。すなわち、ポータブルDD中性子源を用いて2.45MeV単色中性子線を照射し、誘起核分裂で放出された中性子のうち照射エネルギーである2.45MeVを越えるものを高S/N比で計測することで、隠匿された高濃縮ウランを数分で検知する。中性子検出器として、閾エネルギー以下の中性子やX線・ガンマ線に感度を有しない張力準安定流体検出器を用いることで検出器周りの遮蔽を不要とし、軽量でポータブルなシステムとする。2018年度までに製品試作機を製作して性能実証し、2020年東京五輪でのテロ対策インフラへの実装を目指す。