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[2B04] ポータブル特定核物質検知システムの開発
(1)全体計画概要
キーワード:特定核物質検知、核テロ対策技術、閾エネルギー中性子解析法、ポータブル中性子源、張力準安定流体検出器、DD核融合、慣性静電閉じ込め
テロ対策現場で利用可能な特定核物質検知システムの開発を開始した。検知原理としては閾エネルギー中性子計測法を用いる。すなわち、ポータブルDD中性子源を用いて2.45MeV単色中性子線を照射し、誘起核分裂で放出された中性子のうち照射エネルギーである2.45MeVを越えるものを高S/N比で計測することで、隠匿された高濃縮ウランを数分で検知する。中性子検出器として、閾エネルギー以下の中性子やX線・ガンマ線に感度を有しない張力準安定流体検出器を用いることで検出器周りの遮蔽を不要とし、軽量でポータブルなシステムとする。2018年度までに製品試作機を製作して性能実証し、2020年東京五輪でのテロ対策インフラへの実装を目指す。