[2C18-24] シビアアクシデント2

[2C18] 原子炉内溶融物移行挙動数値解析手法の開発

(6)界面液相進展モデルの検討

＊山下 晋¹、高瀬 和之¹、文字 秀明²、吉田 啓之¹ (1.原子力機構、2.筑波大学)

キーワード：数値解析、溶融・凝固、移行挙動、多成分流

原子力機構では、過酷時炉心溶融の挙動解明に資することを目的として、多相多成分熱流動数値解析手法(JUPITER)の開発を行っている。前報までに、炉心溶融物の下部領域への移行挙動並びに酸化反応モデル組込結果について報告した。本報では、過酷事故時の溶融物進展過程に大きく影響を及ぼすと考えられる異なる材料界面で生じる共晶反応などの界面間液相形成の進展手法を構築した。具体的には、異なる構造物の界面の接触判定手法を構築し、接触している界面近傍格子において液相が形成される温度になると液相が生じる現象を評価可能とした。また、その液相形成の進展速度は予備評価を目的として、Phase Field方により求めた進展速度を用いた。その結果、構築した界面接触判定手法と液相形成の進展速度導入により、液相の出現とその進展及び移行挙動評価に適用可能であることが分かった。