2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1. 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2D06-09] 熱流動基盤技術2

2016年3月27日(日) 10:50 〜 11:55 D会場 (講義棟B棟 B104)

座長:江原 真司(東北大)

11:05 〜 11:20

[2D07] 漏洩箇所特定に向けた超音波可視化計測技術に関する基礎研究

*河内 拓也1、井原 智則1、木倉 宏成1、河野 尚幸2 (1.東工大、2.日立研開)

キーワード:超音波、超音波アレイセンサ、超音波流速分布計測法、漏洩検出

東京電力(株)福島第一原子力発電所の廃止措置では,建屋内に水が滞留していることが確認されている.滞留水の漏洩調査への適用を想定し、超音波を用いた可視化計測技術に関する基礎研究を行った.本研究では,超音波アレイセンサを用いて超音波流速分布計測法(UVP法)を適用することで流動場の流れ計測を試み,得られる流動挙動から漏洩箇所を特定することを考案した.広範囲の計測を実現するため,コンベックス形状のアレイセンサを用い,そして受信波形を処理して速度分布を得るためのプログラムを開発した.その後,漏洩部を模擬した水槽から流出のある系を用いて検証実験を行った.その結果,UVP法による流動場の再構築結果から推定できる流出部は,実際の位置とよく一致しており,本研究で開発した計測システムが漏洩箇所の特定に有効であることを示した.