10:00 AM - 10:15 AM
[2F03] Basic Studies for Developing Rational Treatment and Disposal System of Radioactive Wastes Generated by Fukushima Dai-ichi Nuclear Accident
(57) Sorption Behavior of Cs on Calcium Aluminosilicate Hydrate under the condition of saline water
Keywords:CASH, CSH, Cs
放射性廃棄物処分施設建設に必須となるセメント系材料の主成分であるカルシウムシリケート水和物(CSH)は,アルミニウム成分を取り込むことでカルシウムアルミノシリケート水和物(CASH)を生成する.このCASHと,福島原発事故から発生する放射性廃棄物に多量に含有するCsとの相互作用は,合理的な処分システム構築において重要である.前報では,予察的検討としてCASHへのCs収着の可能性を示した.本報では,Al含有量をパラメータとしたCASHへのCsの収着挙動について,実際の地下環境を考慮した塩水条件下にて実験的に調べた.その結果,Al含有の比率が高い条件(~50%)において,NaCl濃度の増加(~0.6 M)に伴ってCs収が顕著に低下することが示された.