2016年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 404-1. 同位体分離,同位体応用,ウラン濃縮/404-2. 核化学,放射化学,分析化学,アクチノイドの化学

[2F14-16] 同位体

2016年3月27日(日) 15:50 〜 16:40 F会場 (講義棟B棟 B201)

座長:野上 雅伸(近大)

16:05 〜 16:20

[2F15] 超音波を用いた水同位体分離の基礎検討

重水での分離性能評価

*田嶋 直樹1、阿部 紘子1、関 秀司1、山田 和矢1、三倉 通孝1 (1.㈱東芝)

キーワード:超音波、周波数、水同位体、模擬海水、重水

福島第一原子力発電所には多くの汚染水処理設備の処理済水が貯留されている。しかしその中に含まれるトリチウム水の処理方法はまだ決まっていない。トリチウム水(T2O、HTO)や重水(D2O、HDO)などに代表される水の同位体の物性は軽水(H2O)とほぼ同じである。そのため分離濃縮はわずかに異なる物性の差を利用するしかなく一般に難しい。我々はトリチウムをはじめとする水同位体の簡易的な分離手法についても検討している。その中の1つに超音波を用いた方式がある。この大会では模擬トリチウムとして重水を用いたときの分離挙動を調べた結果について報告する予定である。