2016年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 401-2. 核燃料とその照射挙動

[2G01-06] 燃料挙動評価

2016年3月27日(日) 10:20 〜 12:00 G会場 (講義棟B棟 B203)

座長:田中 康介(JAEA)

10:50 〜 11:05

[2G03] 事故時燃料挙動解析コードRANNSを用いたSPERT-CDC 859実験の解析

*谷口 良徳1、宇田川 豊1、天谷 政樹1 (1.JAEA )

キーワード:軽水炉燃料、反応度事故、事故時燃料挙動解析コード

国の反応度投入事象に関する評価指針における燃焼度の進んだ燃料の破損しきい値を定める際の基準データの1つとして用いられているSPERT-CDC 859実験(以下SPERT859実験と言う)は、試験燃料棒の被覆管の腐食が大きかったとされ、また実験後に行われる照射後試験も十分に行われなかったなどの点で、得られた破損限界のデータには大きな不確かさが含まれていると考えられる。このデータの妥当性を確認するため、事故時燃料挙動解析コードRANNSを用いてSPERT859実験の解析を行った。実験で試験燃料棒に与えた出力履歴及び照射後試験で得た反応度事故模擬実験前の試験燃料棒のデータを入力として解析した結果、実験と同等のエンタルピで破損の発生を示唆する結果を得た。