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[2I16] 福島第一原子力発電所 モバイル型ストロンチウム除去装置の開発
(2)モバイル型ストロンチウム除去装置を用いた貯留タンク内汚染水からのストロンチウム除去
キーワード:汚染水、ストロンチウム、吸着材、ケイチタン酸塩
福島第一原子力発電所には、汚染水処理設備の処理済水が貯留タンクに貯留されている。処理済水のうち、RO濃縮水はSr濃度が高く、万一の漏洩時の汚染拡大リスクを低減するため、貯留タンク内のSrを除去するモバイル型ストロンチウム除去装置を開発した。本装置は、Sr吸着材としてケイチタン酸塩(CST)を使用し、吸着塔へ汚染水を通水することでSrを吸着除去する。計4系統製作し、2015年2月から5月にかけて福島第一原子力発電所内に貯留されている汚染水約29,000m3を処理した。本件では、モバイル型ストロンチウム除去装置の構成および運転実績について報告する。