[2I15-18] 福島事故廃棄物処理技術3

[2I18] 多核種除去設備で発生する炭酸塩スラリーの脱水性向上

＊篠原 隆明¹、岩﨑 守¹、小森 英之¹、森 浩一¹、池田 昭²、赤城 正晃² (1.栗田工業、2.東芝)

キーワード：多核種除去設備、炭酸塩スラリー、廃棄物、脱水、減容化、汚染水

福島第一原発の汚染水は、硬度成分(Ca, Mg)除去を目的としてアルカリ炭酸凝集による前処理が行われている。しかしながら、現行前処理プロセスで発生するスラリーに含まれる凝集粒子は微細であり、固体濃度が低いにも関わらず、粘性が高く、脱水減容化が困難である。そこで、凝集粒子を粗大化させたスラリーを得ることを目的に凝集反応器に種結晶を存在させるスラリー返送式凝集沈殿の追設による固体の高濃度化と粘性の低減効果を小型試験装置で実証すると共に、脱水減容化に関する改善効果を可視化して提示する。