2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 201-1. 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2J07-10] 陽子・重陽子核データ測定

2016年3月27日(日) 15:35 〜 16:40 J会場 (講義棟C棟 C102)

座長:静間 俊行(JAEA)

15:35 〜 15:50

[2J07] 48,63および78MeV陽子入射反応におけるリチウム、炭素、アルミニウム、鉄および鉛原子核からの最前方方向の中性子生成二重微分断面積の測定

*佐藤 大樹1、岩元 洋介1、小川 達彦1 (1.原子力機構)

キーワード:中性子生成二重微分断面積、最前方方向、PHITS、INCL、JENDL-4.0/HE

48,63および78MeV陽子をリチウム、炭素、アルミニウム、鉄および鉛標的に入射し、最前方方向(ビーム軸に対して0度方向)の中性子生成二重微分断面積を測定した。得られた実験データは、理論模型であるINCLと評価済み核データであるJENDL-4.0/HEに基づいた粒子輸送コードPHITSの計算値と比較した。その結果、理論模型および核データともに実験値に観られる中性子スペクトルの構造を再現できておらず、核内核子の集団運動を適切に模擬するための改良が必要であることを示唆した。