2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2. 放射線物理,放射線計測

[2K01-04] イメージング技術

2016年3月27日(日) 09:45 〜 10:50 K会場 (講義棟C棟 C101)

座長:人見 啓太朗(東北大)

10:00 〜 10:15

[2K02] ミクロンRIイメージング法による植物中の鉄の動態観察技術の開発

*実重 雄磨1、石井 慶造1、松山 茂男1、寺川 貴樹1、藤原 充啓1、新井 宏受1 (1.東北大学大学院工学研究科)

キーワード:RIイメージング技術

本研究室では、植物細胞中の鉄元素の動的挙動を観察することを目的として、X線CCDカメラにピンホールカメラの原理を適用させたRIイメージング技術(ミクロンRIイメージングシステム)の開発を行っている。本システムでは、被写体から放出されたX線がピンホールを通ってCCDのピクセルに到達すると、その放出位置と検出位置がピンホールを介して結ぶことができるので、被写体のRIトレーサ分布を拡大・反転してCCD全体に映し出すことができる。
本研究では、同一個体の植物中における鉄元素の動的挙動を観察可能な技術を開発することを目的としており、そのためには、生育・測定中において植物が正常な状態を保つ必要があった。そこで、植物が正常な機能を保てる溶液を調製し、測定中に植物がRI溶液を吸収できる体系を整えた上で、ミクロンRIイメージングシステムを用いて、植物中のRIトレーサ分布の時間的変化を観察した。