2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-2. 放射線物理,放射線計測

[2K05-08] PET,医療応用

2016年3月27日(日) 10:50 〜 12:00 K会場 (講義棟C棟 C101)

座長:中尾 徳晶(清水建設)

10:50 〜 11:05

[2K05] 三次元位置敏感型百角形検出器ブロックによるPETの高空間分解能領域の広域化

*菊池 愛斗1、石井 慶造1、松山 成男1、寺川 貴樹1、田久 創大1、松山 哲生1、山本 洋平1、伊藤 亮平1、井上 寛裕1 (1.東北大学大学院工学研究科量子エネルギー工学専攻)

キーワード:PET、CdTe

PETの高空間分解能化には検出器の小型化が有効であるため、CdTeを用いた3次元位置敏感型検出器ブロックによる超高空間分解能頭部用半導体PETを製作、その性能評価を行ってきた。視野中心での空間分解能は良好な結果であったが、視野端部では大きな劣化が見られた。この原因としては正常な位置検出が出来ない検出器やノイズの多い検出器が全体数の4割程度含まれてしまっていたことが挙げられる。検出性能の劣化原因は信号線の接触不良およびノイズ源となる遮光の不十分さなどであるが、現在のブロックではその改善が困難であった。そこで検出器を8枚ごとに積層した新たな検出器ブロックを開発した。本研究はこの新しい検出器ブロックを用いてPETガントリーを構成、高空間分解能領域の広域化を達成することを目的とする。