2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-1. 加速器・ビーム加速技術

[2M06-09] イオンビーム・イオン源

2016年3月27日(日) 10:50 〜 11:55 M会場 (講義棟C棟 C106)

座長:笹 公和(筑波大)

11:05 〜 11:20

[2M07] タンデム加速器のための高フラックスフラーレン負イオン源の開発

*馬場 栄介1、中村 晃士朗1、長谷川 純1、千葉 敦也2、薄井 絢2、川崎 克則3 (1.東京工業大学 総合理工学研究科 創造エネルギー専攻、2.日本原子力研究開発機構 高崎量子応用研究所、3.静電加速器研究所)

キーワード:フラーレン、クラスター、タンデム加速器、昇華、電子付着

フラーレンイオンをタンデム加速器で加速する際,ストリッパーガスによるフラーレンの破砕に伴うビーム電流値の減少は避けられない.本研究の目的は,タンデム加速器下流で得られるフラーレンビーム電流値の増大を目指し,マイクロアンペア級のフラーレン負イオンを供給可能な高フラックスフラーレン負イオン源の試験装置を開発し,イオン源の設計パラメータがビーム特性に及ぼす影響を明らかにすることである.フラーレン負イオン源として,昇華・電子付着方式を採用し,るつぼ温度とノズル形状に対するフラーレン中性ビームのフラックス量や発散角の依存性を調べた.また,電子付着部にソレノイドガイド磁場を適用し,電子密度の増大によるイオン化効率の改善を試みた.生成されたフラーレン負イオンを静電アナライザにより分析し,るつぼ温度や電子のエネルギーが負イオン質量分布に与える影響について検討を行った.