2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-3. ビーム利用・ターゲット

[2M10-16] 放射線イメージング

2016年3月27日(日) 14:45 〜 16:40 M会場 (講義棟C棟 C106)

座長:林崎 規託(東工大)

15:00 〜 15:15

[2M11] ガンマ線カメラ開発のための9Be(α,nγ)12C反応のエネルギースペクトル

*宇都宮 匠1、角 椋太1、西村 洋亮1、谷池 晃1、土居 謙太2、西浦 正樹3、木崎 雅志4 (1.神戸大学、2.同志社大学、3.東京大学、4.核融合科学研究所)

キーワード:損失アルファ粒子、ガンマ線、ドップラー効果、タンデム静電加速器

核融合プラズマ維持に関する問題の一つに,閉じ込めアルファ粒子の損失があげられる.我々はこの損失アルファ粒子の情報を得るための高エネルギーガンマ線カメラ開発を行っている.その原理は,アルファ粒子と第一壁内ベリリウムとの核反応によって発生するガンマ線を利用するものである.発生ガンマ線は生成核が停止する前に放出されるので,損失アルファ粒子のエネルギーおよび第一壁への入射角に対応してドップラー効果を受ける.このことから,損失粒子の情報を得るためにガンマ線スペクトルに対するドップラー効果の影響について調べることは重要である.
本研究では,本学1.7MVタンデム静電加速器を用いて9Be(α,nγ)12C反応で発生したガンマ線エネルギースペクトルを測定し,角度依存性およびエネルギー依存性について調べた.また,この反応に対してシミュレーションを行い,測定データとの比較検討を行った.