2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-3. ビーム利用・ターゲット

[2M10-16] 放射線イメージング

2016年3月27日(日) 14:45 〜 16:40 M会場 (講義棟C棟 C106)

座長:林崎 規託(東工大)

15:30 〜 15:45

[2M13] 950keV可搬型高エネルギーX線源による橋梁健全性評価の研究

*竹内 大智1、矢野 亮太1、上坂 充1、關 義親1、橋本 英子3、土橋 克広3、草野 譲一4、大矢 清司2、石田 雅博5、大島 義信5 (1.東京大学 工学系研究科 原子力国際専攻、2.(株)日立パワーソリューションズ、3.東京大学大学院 工学系研究科 原子力専攻、4.(株)アキュセラ、5.土木研究所)

キーワード:加速器応用、非破壊検査、X線

高度経済成長期に急速に普及した橋梁などの社会インフラであるが、老朽化が深刻視されており、正確な健全性評価システムの開発の需要が高まっている。そのため、我々は高エネルギーX線を用いた非破壊検査による健全性評価システムの開発を目指している。
2015年11月、新潟長野間を結ぶ妙高大橋にて行われた950keVX線源を用いた初の実橋梁に対する試験では、透過X線画像として橋梁内部のPCワイヤの劣化状況を確認できた。その結果から劣化部分による橋全体の残存耐力の減少および橋にかかるモーメントを計算した。また、より正確な検査方法を確立するために破損、劣化による構造物への影響を、詳細な3次元モデルを用いた計算により評価することによって、今後X線による非破壊検査によって検査されるべき着眼点を探っていく。
本研究では、橋梁の3次元モデルを用いた構造計算の結果および、今後の健全性評価システムの展望について発表する。