2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1. 新型炉システム

[2N01-04] 新型原子炉概念

2016年3月27日(日) 09:30 〜 10:35 N会場 (講義棟C棟 C202)

座長:藤村 幸治(日立GE)

10:00 〜 10:15

[2N03] 大型高速炉におけるCMR概念の適用による安全強化方策の考察

液体金属燃料デバイス概念による炉心反応度評価事例

*川島 正俊1、原 昭浩2、坪井 靖2、守田 幸路3、遠藤 寛4、相楽 洋5 (1.TNES、2.東芝、3.九大、4.電中研、5.東工大)

キーワード:大型高速炉、炉心安全特性、CMR、液体燃料デバイス、軸方向燃料膨張反応度係数

大型高速炉を対象にした炉心損傷緩和対策をCMR(*)概念として見たときの、これまでの
考え方の位置づけ・進展・特徴を分析した。その結果から、ATWS事象のUTOPおよびULOF事象時の双方に負の反応度効果が期待できる方策が期待されることが分かった。そのために、先行リードチャンネルとしての液体金属燃料デバイスを炉内に配置する方策を提案する。
液体金属燃料デバイスを炉内に配置することにより、炉心温度変化に即応する負のフィードバック反応度の増強効果と、CMR効果として、デバイス内のrelocationによる反応度減少効果等を紹介する。
(*)CMR:Controlled material Relocation