2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1. 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[2P10-12] 外的事象のリスク1

2016年3月27日(日) 14:45 〜 15:40 P会場 (講義棟C棟 C200)

座長:高田 毅士(東大)

15:00 〜 15:15

[2P11] 原子力発電所の竜巻影響評価について

*佐藤 信哉1 (1.東北電力)

キーワード:竜巻、外部ハザード

原子力発電所の竜巻影響評価においては、原子力規制委員会の「原子力発電所の竜巻影響評価ガイド」に基づき、発電所が立地する地域の特性を踏まえて基準竜巻を設定し、さらに周辺の地形影響による増幅可能性を考慮して設計竜巻を設定している。また、設計竜巻による風荷重および飛来物の衝突荷重に対する設備の健全性評価を実施している。
地域特性の分析においては、突風関連指数(CAPE、SReH、EHI)を用いた分析により、竜巻が発生しやすい環境場になりやすい地域か否かを確認し、竜巻の発生し易さには地域性があることを分析した。
また、飛来物の飛散解析においては、実際の竜巻観測記録を基に考案されたフジタモデルを用い、その妥当性確認では、米国の原子力発電所及び北海道佐呂間町で確認された竜巻の被害状況を基に検証し,実際の飛散状況が模擬できていることを確認した。