2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1. 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[2P17-20] PRA

2016年3月27日(日) 16:50 〜 18:00 P会場 (講義棟C棟 C200)

座長:成宮 祥介(関西電力)

17:20 〜 17:35

[2P19] 女川原子力発電所2号機における津波PRAについて

*藤田 進作1、田中 晃1、佐藤 大輔1、阿部 正信1、久保 史2、二宮 翔太3 (1.東北電力、2.東北インフォメーション・システムズ、3.東芝)

キーワード:確率論的リスク評価、津波レベル1PRA、外部事象

当社においては,これまで福島第一原子力発電所の事故および当社女川原子力発電所での経験を踏まえ,緊急安全対策をはじめ,重大事故対策等の様々な対策に取り組んでいる。
プラント設計当初の設備,現在建設中の防潮堤及び津波防護対策を考慮した,女川原子力発電所2号機に対する津波PRAを実施し,津波が発生した場合の支配的な事故シーケンスを同定し,津波高さ毎の全炉心損傷頻度への寄与割合を評価した。評価の結果,電源喪失により炉心損傷に至る事故シーケンスが支配的であり,これに対しては,常設代替交流電源設備等の重大事故等対処設備が有効であり,炉心損傷防止が可能であることを確認した。