2016年春の年会

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[3A01-05] 線量評価・環境安全評価

2016年3月28日(月) 09:30 〜 10:50 A会場 (講義棟B棟 B102)

座長:辻村 憲雄(JAEA)

09:30 〜 09:45

[3A01] OILに基づく被ばく線量評価の検討

(2)測定核種の同位体による影響

*吉田 至孝1 (1.原子力安全システム研究所)

キーワード:運用上の介入レベル、公衆防護措置、原子力災害、被ばく線量、同位体

緊急時の環境モニタリングでは原子炉から放出された放射性物質のうち代表的な核種(ヨウ素131、セシウム137等)を対象に測定が行われる。原子炉内の放射性同位体は燃料組成や燃焼度に依存する。一方、同位体は基本的に同じ振る舞いをすることから、測定核種の放射能濃度が測定された場合、原子炉停止時刻から同位体の割合を推定し、対象元素による被ばく線量を評価することが可能である。本研究はPWRおよびBWRの代表的炉心を対象として、OIL観測値に基づく被ばく線量への同位体による影響を検討した。その結果、OILの種類に応じて測定核種に対する補正が必要であることを明らかにした。