2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 305-1. 原子炉機器,輸送容器・貯蔵設備の設計と製造

[3D10-14] 次世代炉機器の設計・評価

2016年3月28日(月) 14:45 〜 16:05 D会場 (講義棟B棟 B104)

座長:佐竹 正哲(電中研)

15:30 〜 15:45

[3D13] 次世代ナトリウム冷却高速炉における原子炉構造の検討

照射変形を考慮した炉心構成要素の挿入・引抜き性

*松原 慎一郎1、今岡 健悟1、小川 伸太2、碇本 岩男1、衛藤 将生4、川崎 信史3 (1.三菱重工業、2.ニュークリア デベロップメント、3.原子力機構、4.三菱FBRシステムズ)

キーワード:高速増殖炉、燃料交換、炉心変形解析、機構解析

高速増殖炉の炉心槽内に設置された炉心構成要素には、定格出力時の照射変形(ス
エリング、照射クリープ)等により、燃料交換時においても残留変形が生じてい
る。その変形による摩擦力を考慮した炉心構成要素の挿入・引抜き性の検討結果概
要を紹介する。最初に、照射変形等により炉心構成要素に変形が生じている炉心を
想定し、燃料交換時に炉心から炉心構成要素を1体引き抜いた状態における、その周
囲6体の炉心構成要素の変形状態を、炉心の1/4セクターモデルによる炉心変形解析
によって評価した。次に、評価された変形状態に基づき、新しい炉心構成要素を挿
入した際に周辺構造物との干渉を考慮して挿入可能であるかを機構解析により評価
した。機構解析の結果、挿入する炉心構成要素と周囲の炉心構成要素は接触するも
のの、挿入する新炉心構成要素が周囲の炉心構成要素を押しのける形で挿入可能で
ある見通しが得られた。