2016年春の年会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 404-3. 燃料再処理

[3F07-09] 高レベル廃液およびガラス固化

2016年3月28日(月) 11:10 〜 12:00 F会場 (講義棟B棟 B201)

座長:魚住 浩一(電中研)

11:40 〜 11:55

[3F09] 硝酸ニトロシルルテニウム硝酸溶液からの蒸発・乾固にともなうルテニウムの揮発挙動

質量分析装置を用いた揮発ルテニウムの測定

*加藤 徹也1、宇佐見 剛1、塚田 毅志1、柴田 勇木2、小玉 貴司2 (1.電中研、2.日本原燃)

キーワード:高レベル廃液、硝酸ニトロシルRu、RuO4、揮発、冷却機能喪失、質量分析

高レベル濃縮廃液貯槽の冷却機能喪失が長時間に渡る場合、ルテニウム(Ru)は高温高濃度となった硝酸溶液中で酸化され、一部が揮発性のRuO4等として放出される。本研究では硝酸ニトロシルRuを溶解した濃硝酸溶液を450℃まで加熱し、発生ガスを質量分析装置で測定した。Ru放出は、HNO3の蒸発量が減少する一方、硝酸根の分解が進行する過程で増大したことから、HNO3のみでなく硝酸根の分解にもともなって進行することが示唆された。