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[3F11] 遠心抽出器のスラッジ耐性に関する検討
(7)スラッジ洗浄ノズルの適用による性能向上効果
キーワード:遠心抽出器、スラッジ、洗浄、ノズル
遠心抽出器のスラッジ耐性に関しては、これまでにロータ内への堆積によって影響が現れることを確認している。ロータ内へのスラッジの堆積は、相分離性能の低下に繋がることは既報において述べた通りであり、さらには、前報において報告するように、スラッジ濃度の違いによってはその影響が早期に現れることが懸念される。堆積したスラッジは洗浄液への一定の浸漬によってほぼ全てが洗浄可能であることを見出しているが、実環境への遠心抽出器の適用を考えた場合には、より短期間のうちにスラッジの洗浄が可能であることが望ましい。以上のことから、本研究では、アルミナ粉を模擬スラッジとして一定のスラッジ堆積条件とした上で、新たに洗浄ノズルを付加することで得られる洗浄性の向上に関して調査した。その結果、特にこれまでに洗浄効果の現れにくかったロータ上部に洗浄ノズルを適用することで、最大半分程度の洗浄液量でのスラッジ洗浄が可能となった。