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[3J01] 208Pbに対する非弾性散乱のRPAによる微視的解析
キーワード:核データ、非弾性散乱
原子炉から生成されるMA(マイナーアクチノイド)を処理するために加速器駆動未臨界炉(ADS;Accelerator Driven System)の開発が行われている。処理対象のMAや冷却材に用いる核種の反応断面積などといった物理量に不確かさが存在するため、正確に臨界性などを見積もることは難しい。本研究ではこの不確かさが大きいものの内、208Pbの非弾性散乱の微分断面積dσ/dΩをRPA(Random Phase Approximation)とPWBA(Plane Wave Born Approximation)、更にDWBA(Distorted Wave Born Approximation)を用いて微視的に計算した。計算結果は実験値を大まかに再現し、更に、従来の単純な表面振動模型を用いた手法と比較すると、今回の手法がdσ/dΩの系統的な計算に適していることが分かった。今後、ADSの非弾性散乱に対する不確かさを低減した核データの評価のために、本手法が用いられることが期待される。