[3J01-05] 核反応モデル計算

[3J05] 核データを用いたPHITSの計算結果における系統誤差の評価

＊橋本 慎太郎¹、岩本 修¹、佐藤 達彦¹、仁井田 浩二² (1.原子力機構、2.高度情報科学技術研究機構)

キーワード：PHITS、粒子輸送計算コード、核データライブラリ、系統誤差

放射線の挙動を模擬することができる粒子・重イオン輸送計算コードPHITSは、加速器施設の遮へい計算等に利用されている。ただし、その計算結果に対する信頼性を確認するためには、モンテカルロ計算における統計誤差だけでなく、PHITSで模擬する核反応イベントに起因する不定性を系統誤差として評価する必要がある。PHITSは既に統計誤差を評価する機能を備えているが、系統誤差を評価する手法については未だ実装されていない。
そこで今回は、核データを利用した遮へい計算を対象とし、核データ由来の不定性を系統誤差として評価する手法について発表を行う。核データライブラリとしてはJENDLを使用し、covarianceとして評価された誤差を核データがもつ不定性とみなし、その範囲内で断面積の値を増減させ、遮へい計算の結果に与える影響を報告する。