[3L05-08] トリチウム増殖材・中性子増倍材開発（水素同位体吸放出挙動・過酷環境下安定性）

[3L06] ブランケット候補材料Li₂TiO₃の種々の曝露雰囲気におけるCO₂吸収特性

＊中村 穂高¹、武田 翼¹、平山 諒¹、永井 翔¹、谷池 晃¹、古山 雄一¹ (1.神戸大学)

キーワード：ブランケット材料、Li2TiO3、非ラザフォード後方散乱分光法、X線回折法、C02吸収

固体ブランケット材料はリチウム(Li)を含む化合物であり、核融合反応から生じる中性子と候補材料中のLiとの核反応によってトリチウム(T)を生産する。一方、リチウム金属化合物は室温でCO₂を吸収することが知られており、このことにより、材料強度、熱耐性、T放出特性が低下する可能性が考えられる。本研究はブランケット材料の有力候補であるLi₂TiO₃のCO₂吸収特性を調べたものである。低～高密度のLi₂TiO₃試料を種々の雰囲気(大気、乾燥空気、湿潤空気、CO₂ガス)で曝露し、それらの試料にNRBS分析、XRD分析を行い、CO₂吸収量や組成変化について調べた。その結果、試料密度が高いほどCO₂吸収速度が小さくなること、曝露雰囲気の湿度が大きいほどCO₂の吸収速度と飽和吸収量が大きくなることがわかった。