2016年春の年会

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V. 核融合工学 » 501-2. 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[3L09-15] 核融合炉材料工学(低放射化構造材料)

2016年3月28日(月) 14:45 〜 16:30 L会場 (講義棟C棟 C105)

座長:西谷 健夫(核融合研)

14:45 〜 15:00

[3L09] フェライト/マルテンサイト鋼の照射下微細組織変化 に及ぼす粒界の影響

*森本 千誠1、橋本 直幸1、濱口 大2、 谷川 博康2、渡辺 淑之2 (1.北大院工、2.原子力機構)

キーワード:F82H、照射損傷、粒界、シンク効果

核融合炉ブランケット及びダイバータ用構造材は、中性子照射環境にさらされるため、材料中にボイドや転位ループなどの照射欠陥が生じ、機械的特性の劣化を引き起こす。材料中の粒界・境界は照射点欠陥を吸収するシンクサイトとして振る舞うことが知られており、その強度は、粒界構造に依存すると予想される。本研究では、核融合炉構造材の第一候補である低放射化フェライト/マルテンサイト鋼のF82H中に存在する粒界・境界について、照射下での微細組織変化に及ぼす影響を精査する基礎研究として、超高圧電子顕微鏡(JEOL JEM-ARM-1300;加速電圧1250kV)を用いた模擬照射実験を行い、粒界近傍に形成する二次欠陥(転位ループやボイド)の分布状態から、粒界のシンク強度を評価する。