2016年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 203-2. ビーム計測/203-4 放射光,レーザー

[3M01-06] ビーム計測

2016年3月28日(月) 10:15 〜 11:55 M会場 (講義棟C棟 C106)

座長:瓜谷 章(名大)

10:15 〜 10:30

[3M01] マイクロパターンガス検出器の多チャンネル電荷読み出し回路の開発

*鴫原 健太1、石井 慶造1、松山 成男1、寺川 貴樹1、佐藤 剛志1 (1.東北大学大学院工学研究科)

キーワード:粒子線治療

本研究ではマイクロパターンガス検出器(MPGD)の1種であるGEM(Gas Electron Multiplier )の粒子線治療でのビーム計測への利用を目的とし、GEMからの電荷出力を多チャンネルで処理可能な回路の開発を行った。GEMの多チャンネルの電荷出力を処理するためにQTC(Charge to Time Converter):CLC101EFに着目した。QTCを組み込んだGEM用多チャンネル電荷読み出しモジュール(QTM)を製作し、QTMをGEMの信号処理に用いるため性能評価実験、GEM用のパラメータ設定、241Am標準線源を用いた照射実験を行った。性能評価実験により、入出力関係には線形性があることが確認された。またGEM用パラメータ設定のQTMで100fC以上で1ns以上の出力が可能であり、出力が飽和する電荷量も想定されるGEM出力を上回っていることが全チャンネルにおいて確認された。この設定を用いた照射実験より、GEMからの出力がQTMで読み取り可能であることが確認された。