2016年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2. 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[3O10-14] 新型炉開発

2016年3月28日(月) 14:45 〜 16:00 O会場 (講義棟C棟 C201)

座長:Willem van Rooijen(福井大)

15:30 〜 15:45

[3O13] 軽水炉取り出しプルトニウムを初期炉心に用いたCANDLE燃焼炉に関する研究

*大里 洋輝1、西山 潤2、小原 徹2 (1.東京工業大学 理工学研究科 原子核工学専攻、2.東京工業大学 原子炉工学研究所)

キーワード:CANDLE燃焼炉、余剰プルトニウム、初期炉心、金属燃料、鉛ビスマス

CANDLE燃焼炉は燃料に天然ウランを使用でき濃縮再処理工程を必要としない、ウラン資源の高効率利用が実現できるワンススルー高速炉であるが、初期炉心は濃縮ウランまたはプルトニウムを用いて構築する必要がある。本研究の目的は、軽水炉使用済燃料由来の余剰プルトニウムを用いてより多くのCANDLE炉を起動するため、使用するプルトニウム量が最小となる初期炉心構成を見出すことである。解析には計算コードとしてSRAC2006を、核データライブラリとしてJENDL-4.0を用いた。燃料のプルトニウム割合および炉心配置を変化させ、運転期間中に実効増倍率が1を切らず平衡状態に移行する初期炉心の成立条件を明らかにした。