2016年春の年会

講演情報

企画セッション

委員会セッション » 標準委員会1 (リスク専門部会)

[BC01] レベル3PRA標準の改定とその意義

2016年3月26日(土) 13:00 〜 14:30 H会場 (講義棟B棟 B204)

座長:成宮 祥介(リスク専門部会,関西電力)

[BC0101] (1)環境影響に対するリスク評価の意義

*山口 彰1 (1.東大)

環境への放射性物質放出による公衆の健康影響を評価するレベル3PRA標準は,2009年に発行しているが,現在改定作業中である。今回の改定で大きな変更を考えている点は,原子力発電所で発生する事故による経済影響を評価する標準に拡張することである。レベル3PRAは原子力施設と外部社会との関係を表現する一つの方法論とも言えるだけに,その結果は施設内設備の設計や管理などに関する技術的な議論に留まらず,外部社会への影響を定量的に議論する材料として捉えられることがある。本企画セッションでは,レベル3PRAの意義を確認した上で,今回の改定ポイントも含めたレベル3PRA手法の概要を紹介する。