2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[1B13-16] ソースターム・線量評価1

2017年9月13日(水) 15:50 〜 16:55 B会場 (B1棟 B12講義室)

座長:逢坂 正彦 (JAEA)

16:35 〜 16:50

[1B16] 先進的レベル2PRA評価手法の開発

(4)フィルタベント総合性能評価ツールの開発

*金井 大造1、古谷 正裕1、中村 康一1、遠藤 寛1、西 義久1 (1. 電中研)

キーワード:フィルタベント、レベル2PRA、ソースターム、シビアアクシデント

本邦では,放射性物質の放出量を低減する対策として,フィルタベント(FCVS)装置の導入が進められている.これらのFCVSの多くは,ベンチュリスクラバ,薬液スクラバ,金属繊維フィルタ,銀ゼオライトの多段の除去機構により放射性物質の放出量を低減する.FCVSの放射性物質除去性能(Decontamination factor; DF)については,粒子状放射性物質に対してDF≥1,000といった値が示されている.しかしながら,各段の特性は熱水力学的諸量(蒸気流量・温度,ガス組成等)の影響を受けるため,FCVS性能は,原子炉炉型,過酷事故シナリオ等により異なり,さらに事故進展とともに時々刻々と変化する.本研究では,FCVS運用時におけるその動特性(蒸気凝縮,温度上昇,圧力上昇等)を実験相関式と熱力学的理論式および熱水力データベースからFCVS性能を評価するツールを開発した.