[1C01-04] 過酷事故対策

[1C01] シビアアクシデント時の水素処理システムの開発

(8)水素処理速度の阻害要因による影響評価

*山田 昂¹、岩城 智香子¹、柳生 基茂¹、春口 佳子¹、田邊 雅士² (1. （株）東芝　電力・社会システム技術開発センター、2. （株）東芝　原子力事業統括部　磯子エンジニアリングセンター)

キーワード：水素処理、金属酸化物、シビアアクシデント

シビアアクシデント(SA)時に格納容器内部に大量に発生する水素を処理する水素処理システムの開発を進めている。水素は、これまでの研究で選定してきた水素処理材であるCuO、MnO2、Co3O4の造粒体と反応することで酸化処理されるが、格納容器内部から移行する水蒸気や核分裂生成物(FP)が処理材表面を被覆することで、処理効率が低下する可能性がある。そこで、処理効率の指標である水素処理速度への相対湿度とFPの影響を評価した。その結果、相対湿度がある領域以上となった場合に水素処理速度が低下するが、SA時に想定される最大量に相当するFPが付着しても水素処理速度は低下しないことが明らかとなった。また、水蒸気が共存する環境での水素処理速度式を構築した。