2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[1C01-04] 過酷事故対策

2017年9月13日(水) 10:00 〜 11:05 C会場 (B1棟 オープンホール)

座長:山内 大典 (東電HD)

10:15 〜 10:30

[1C02] シビアアクシデント時の水素処理システムの開発

(9)反応器水素処理特性への水蒸気の影響評価

*岩城 智香子1、杉田 宰1、山田 昂1、柳生 基茂1、春口 佳子1、田邊 雅士1 (1. 東芝)

キーワード:金属酸化物、シビアアクシデント、水素処理速度、相対湿度

シビアアクシデント時に格納容器内部に大量に発生する水素を処理する水素処理システムの開発を進めている。これまで、水素処理材として用いる金属酸化物の造粒体を充填した反応器に、水素と窒素の混合ガスを供給し、反応器の水素処理速度や処理材温度を計測することで水素処理特性を明らかにしてきた。本報では、供給ガスに水蒸気を混合させ、CuOを水素処理材として用いた場合の水素処理特性に関する試験結果及び評価について報告する。試験結果より、水素処理速度は反応材の初期温度と水蒸気濃度に大きく依存し、相対湿度が一定値以下であれば水素処理速度低下の程度は小さいことがわかった。また、相対湿度が上がると未使用の処理材の割合が増えるため、積算水素処理量は相対湿度の増加に伴い低下する傾向となった。これらの結果を基に、水蒸気の影響を考慮した反応器評価モデルを構築した。