2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[1C01-04] 過酷事故対策

2017年9月13日(水) 10:00 〜 11:05 C会場 (B1棟 オープンホール)

座長:山内 大典 (東電HD)

10:30 〜 10:45

[1C03] 圧力抑制室内温度成層化の緩和及び発生時の対応検討

*田中 晃1、小保内 秋芳1、Marco Pellegrini2 (1. 東北電力株式会社、2. (一財)エネルギー総合工学研究所)

キーワード:温度成層化、サプレッションプール、SAMPSON

福島第一原子力発電所の事故では,原子炉隔離時冷却系タービン排気蒸気により圧力抑制室内で温度成層化が発生したと考えられている。圧力抑制室内で温度成層化が発生した場合,凝縮性能に寄与する水の量が想定よりも減少することで,格納容器圧力等の事象進展が想定よりも早まる可能性があることから,圧力抑制室を有するBWRプラントにおいて,温度成層化の緩和及び発生時の対応は非常に重要である。
本稿では,シビアアクシデント解析コードSAMPSONを用いて,「原子炉隔離時冷却系タービン排気蒸気による温度成層化の生成過程」及び「主蒸気逃し安全弁クエンチャー排気による温度成層化の解消過程」に着目し,想定する緩和操作等 の効果について定量評価を実施し,温度成層化の緩和及び発生時の対応について検討した。