2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 306-1 原子力安全工学(原子力施設・設備,PSAを含む)

[1C08-12] 軽水炉の安全評価2

2017年9月13日(水) 14:45 〜 16:05 C会場 (B1棟 オープンホール)

座長:礒部 仁博 (原燃工)

15:45 〜 16:00

[1C12] 非照射ジルカロイ-4被覆管のLOCA時破断限界の不確かさ評価

*成川 隆文1,2、山口 彰1、張 承賢1、天谷 政樹2 (1. 東京大学、2. 原子力機構)

キーワード:LOCA、ジルカロイ-4、破断限界、不確かさ評価、ベイズ推定、情報量規準

冷却材喪失事故(LOCA)時の被覆管の破断限界の不確かさを定量的に評価するため、非照射ジルカロイ-4被覆管に対するLOCA模擬急冷破断試験により得られたデータに対し統計解析を実施し、被覆管の破断確率を評価した。一般化線形モデルに対するベイズ推定により、等価被覆酸化量(ECR)を説明変数とした破断確率評価モデルを構築した。構築した複数のモデルに対し情報量規準であるWAIC及びWBICを用いたモデル選択を実施し、次に得られるデータと真のモデルの双方の予測精度の観点からlog-probitモデルが適していることを明らかにした。このlog-probitモデルを用いて評価した破断確率の5/95確信度に相当するジルカロイ-4被覆管の酸化量は20% ECRであった。