[1C_PL03] 実効的・効率的な規制となっているか
福島第一原子力発電所の事故は、すべての原子力関係者に反省を促したものであった。このため原子力安全部会は2012年に8回にわたって公開のセミナーを開催し、従来の安全対策のどこが悪かったのかを分析し、今後何を改善すべきか、検討課題を同定した。安全確保の第一の責任は当然に事業者が負うが、これを監視すべき規制側にも大きな責任がある。2012年9月には新しい原子力規制組織、原子力規制委員会(規制委)が発足した。安全部会ではセミナーで同定した課題について、産業界・学界・規制委が参加して、当事者・専門家としての継続的な議論を行ってきた。本企画セッションでは、規制委発足後ちょうど5年が経過し、主要な課題について、規制はどう変わったか、まだ残る検討課題は何か、安全部会としての認識をまとめる。