[1E01-07] 燃料集合体内熱流動

[1E04] 燃料露出過程の炉内流動評価

(15)燃料集合体体系における模擬燃料棒間隔がボイド率へ及ぼす影響

*上遠野 健一¹、藤本 清志¹、青山 吾朗²、長澤 雄真²、永吉 拓至¹、新井 崇洋³ (1. 日立、2. 日立ＧＥニュークリア・エナジー、3. 電力中央研究所)

キーワード：ボイド率、3次元X線CTシステム、燃料集合体、多目的蒸気源試験装置

日立GEの多目的蒸気源試験装置HUSTLEにて、3次元時間平均X線CTシステムを用いて、模擬燃料棒間隔（ロッドピッチ）が異なる3種類の5×5バンドル内ボイド率分布を測定した。試験は、炉内水位が低下し燃料が露出する過程で想定される熱流動条件において実施し、高圧条件では、燃料棒間隔が狭い場合は燃料棒が気泡に及ぼす影響が大きくなるため断面平均ボイド率が低下すること、また、燃料棒間隔が大きい場合は燃料内の横流れの影響により同じく断面平均ボイド率が低下することを確認した。なお、低圧条件では比較に用いた試験体の燃料棒間領域はいずれも、低圧条件で安定に存在できる気泡径よりも小さく、燃料棒が気泡に及ぼす影響が同程度であるため、燃料棒間隔がボイド率へ及ぼす傾向に有意な差は見られなかった。