16:05 〜 16:20
[1F06] 燃料デブリ周囲へのエネルギー付与に関する放射線化学的評価
(1)線種に依存した放射線エネルギー分布評価
キーワード:福島第1原発、事故燃料、放射線の線種、エネルギー分布、冷却期間
福島第1原発で溶融した炉心は、構造材の金属やコンクリートと反応してデブリとなっている。これは水に接触した状態で10数年の間、核分裂生成物からのβ線やγ線、アクチノイドからのα線の放射線の影響を受け続けることになる。状態把握の観点からもデブリを取り巻く、これら放射線による複合的な照射場を評価することは重要である。そこで本報告ではシリーズ発表の1番目として、燃焼計算により求めたインベントリデータから、放射線の種類(線種、崩壊モード)毎のエネルギー分布を評価した。ここで、放射線エネルギー分布の冷却期間(事故からの経過時間)に対する依存性等について議論した。