[1G_PL03] 第一原理原子・分子シミュレーションの現状と原子力分野での研究進展
粒子シミュレーションでは空間の中に多数の粒子を配置し、個々の粒子の位置やエネルギーなどの時間変化を計算することにより、空間内の物理量分布を決定する。このため、粒子のサイズや性質を適切に定めることにより、ミクロ(分子レベル)からマクロ(原子炉実機レベル)まで様々なスケールにおいて、粒子間の複雑な相互作用(分子間力や凝集・分解など)や相変化、化学反応などを含む現象を解析することが可能である。本企画セッションでは、様々な粒子シミュレーションの最新事例(粉体・混相流の数値シミュレーションにおけるDEM法を用いた物理モデル開発、MPS法を用いた市街地津波や車輪レール間の水膜の解析、第1原理計算の原子力分野への適用例など)について紹介し、将来展望に関して議論する。