2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 核燃料サイクルと材料 » 405-2 放射性廃棄物処分と環境

[1H08-13] 性能評価・シナリオ

2017年9月13日(水) 14:45 〜 16:20 H会場 (C棟 C212講義室)

座長:小崎 完 (北大)

16:00 〜 16:15

[1H13] 高含有ガラス固化体の発熱量が及ぼす処分場ニアフィールド環境への影響

*川合 康太1、竹下 健二1 (1. 東京工業大学 先導原子力研究所)

キーワード:ガラス固化体、廃棄物含有率、地層処分場、固化体貯蔵期間、モリブデン・白金族元素分離、セシウム・ストロンチウム分離

ガラス固化体の性質は,中間貯蔵期間や地層処分場の設計に直接影響を及ぼし,ガラス固化体作製までの諸条件(燃焼度,使用済み燃料冷却期間,再処理条件,廃棄物含有率等)によって決定される.特に近年放射性廃棄物の管理・貯蔵・処分コストおよび毒性の低減を目指して,ガラス固化体の廃棄物含有率の増加および核種分離技術の導入が検討されている.これら概念の導入によりガラス固化体の性質が大幅に変化する可能性があり,地層処分の観点から評価する必要がある.本研究では,ガラス固化要件として,ガラス固化体発熱量,モリブデン(Mo)含有量,白金族元素(PGM) 含有量を制限値とし,高レベル廃液中からのMo/PGM分離によるガラス固化体の高含有化を想定し,地層処分場の温度評価を実施して,高含有ガラス固化体の処分可能性について検討した.また,発熱量の低減効果を期待してセシウム・ストロンチウム分離も仮定し,同様に処分場の温度評価を実施した.