2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 302-1 新型炉システム

[1J13-16] ガス炉用燃料

2017年9月13日(水) 17:05 〜 18:15 J会場 (C棟 C309講義室)

座長:中野 正明 (富士電機)

17:20 〜 17:35

[1J14] 高温ガス炉の安全性向上のための革新的燃料要素に関する研究

(2)耐酸化燃料要素の製造技術開発

*相原 純1、植田 祥平1、本田 真樹2、小河 浩晃1、柴田 大受1、水田 直紀1、稲葉 良知1、橘 幸男1 (1. 原子力機構、2. 原燃工)

キーワード:高温ガス炉、耐酸化燃料要素、製造

現在の高温ガス炉の燃料要素は、被覆燃料粒子を黒鉛及び樹脂の混合物である母材原料粉末でオーバーコートし、押し固めて成形した後に焼成したものである。耐酸化性能の向上のため、この黒鉛母材をSiCを含む母材(SiC/C母材)に置き換えるための技術開発を行った。具体的には被覆燃料粒子の模擬材としてアルミナ粒子を、母材原料粉末として黒鉛・Si・樹脂の混合物を各々用い、耐酸化燃料要素(模擬)の試作試験及び酸化試験を行った。その結果、母材に先行研究の3倍のSiを含む(Si/C=約0.551)耐酸化燃料要素(模擬)を試作できた。XRD測定を行ったところ、母材から未反応Siのピークは検出されなかった。また、過去の研究よりも良好な耐酸化性能を確認した。