2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 202-1 放射線挙動,遮蔽工学

[1K01-07] 実験,検出器,放射能インベントリ評価

2017年9月13日(水) 10:00 〜 11:55 K会場 (N棟 N301講義室)

座長:谷口 雅弘 (大成建設)

10:15 〜 10:30

[1K02] 炭素標的における800 MeV/u Si 入射軽フラグメント生成二重微分収率の測定

*由井 友樹1、梶本 剛1、田中 憲一1、遠藤 暁1、執行 信寛2、Seung-Woo Honh3、 Tae-Sun Park3、Koan Sik Joo4、Cheol Woo Lee5 (1. 広島大学、2. 九州大学、3. 成均館大学校、4. 明知大学校、5. 韓国原子力研究院)

キーワード:軽フラグメント生成、二重微分収率、炭素標的、重粒子入射、PHITS

韓国では重粒子加速器施設RAONの建設が行われており、その放射線遮蔽設計には3次元粒子輸送シミュレーションが使用される。しかしながら、計算の妥当性を確認する必要があり、そのためには実験データとの比較が不可欠である。実験データとして、重イオン入射中性子二重微分収率の測定が継続的に行われている。本研究では、これまで測定されていない軽フラグメント(陽子・重陽子・三重陽子)生成二重微分収率を測定した。
 実験は放射線医学総合研究所で行った。出射される800 MeV/u Siを炭素標的に照射し、標的から放出される軽フラグメントを標的中心から15°、30°に設置した検出器で測定した。
 実験値と計算値の比較では、生成粒子の質量数の増加につれて収率が減少する傾向は同じである。しかしながら、粒子の質量数が大きくなると差異が大きくなり、測定角度が小さくなると差異が増加した。