2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1M01-05] LLFPの核変換1

2017年9月13日(水) 10:00 〜 11:15 M会場 (N棟 N304講義室)

座長:千葉 敏 (東工大)

10:00 〜 10:15

[1M01] LLFP安定核種化・短寿命化のための核変換法の開発

(1)全体概要

*池原 正1、藤田 玲子1、川島 正俊1、下浦 享2、仁井田 浩二4、櫻井 博儀3 (1. JST、2. 東京大学、3. 理化学研究所、4. RIST)

キーワード:ImPACT、核変換、長寿命核分裂生成物、高レベル放射性廃棄物、加速器、PHITS

LLFP地層処分に代替し得るLLFP核変換法の研究を進めている。目的はLLFPの安定核化や短寿命化のための現実的な核変換解法を確立することにある。最終ゴールは高レベル廃棄物よりLLFPを分離回収し、核変換することで放射能を低減化すること、回収生成物に含まれるレアメタルなどの有用元素を資源化すること、そのためのプロセス概念の提案である。本報では、次の二領域にわたる成果概要について報告する。(1)核反応経路(入射ビーム種類やエネルギ)探索の素過程であるLLFP核反応に係るデータ取得。ここでは世界最高性能の国内加速器を利用した核反応データ測定結果や測定装置が含まれる。(2)バルク標的体系での核変換効率シミュレーションの実施。ここではPHISTの改良や基盤となる核データ整備に加え、ターゲットの熱除去といった工学的検討が含まれる。本研究は、総合科学技術・イノベーション会議が主導する 革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の一環として「核変換による高レベル放射性廃棄物の大幅な低減・資源化」として実施したものであり、その全体概要についても紹介する。