2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1M06-08] LLFPの核変換2

2017年9月13日(水) 11:15 〜 12:00 M会場 (N棟 N304講義室)

座長:片渕 竜也 (東工大)

11:45 〜 12:00

[1M08] LLFP安定核種化・短寿命化のための核変換法の開発

(8)ImPACT Projectにおける安定Se同位体の中性子捕獲断面積測定

*Brian Hales1、中村 詔司1、木村 敦1、岩本 修1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:ImPACT、中性子捕獲断面積、ANNRI、セレン、TOF法

ImPACT プロジェクトの分担研究の中で、 J-PARC/MLF の ANNRI 装置を用いて、熱領域から 1.5keV までの中性子エネルギー領域における安定Se同位体 (74,76,77,78,80,82Se) の中性子捕獲断面積を飛行時間 (TOF) 法で系統的に測定した。 J-PARC の物質・生命科学実験施設の大強度中性子を利用して、高レベル放射性廃棄物に含まれる長寿命核分裂生成核種 (LLFP) のうち、 79Se(半減期33万年) の中性子捕獲反応断面積を測定する計画を検討している。79Seの測定試料には化学的に分離できないSe同位体が不純物として混在することが予想される。79Seの断面積データを精度良く測定するためには、安定Se同位体の寄与を差し引くために、安定Se同位体の断面積データを精度良く整備しておく必要がある。本発表では、安定Se同位体のうち主に78Seについて得られた結果を発表する。