2017年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1M09-13] LLFPの核変換3

2017年9月13日(水) 14:45 〜 16:00 M会場 (N棟 N304講義室)

座長:小川 達彦 (JAEA)

15:30 〜 15:45

[1M12] LLFP安定核種化・短寿命化のための核変換法の開発

(12)ImPACT核データ収集とPHITSインターフェイス

江幡 修一郎1、*合川 正幸1、仁井田 浩二2 (1. 北海道大学、2. RIST)

キーワード:ImPACT、長寿命核分裂生成物、核変換、核データ、PHITS

長寿命核分裂生成物(LLFP)核変換の共同研究を行う上で、先行研究の調査及び実験結果の共有は必要不可欠である。そこでImPACTプログラムにおける対象4核種(79Se、93Zr、107Pd、135Cs)に関する論文及び実験データの調査を行った。その結果、実験自体が非常に少ないことが分かった。これらの論文等で発表されている実験データ、主に断面積を中心にまとめWebサイト上で共有した。さらに、本プログラムにおいて、対象4核種の核データ取得実験が実施されており、得られた実験データを反映させた核変換シミュレーションが求められている。そこで、汎用の粒子・重イオン輸送計算コードPHITS上で行うシミュレーションに実験で得た核データを取り込むため、PHITSの機能の一つであるFrag Dataを用いた。具体的には、107Pdの重陽子及び陽子入射反応の実験データを取り込んだ。その結果、実験データが反映された、PHITSの標準設定とは異なった結果を得られることを確認した。